私が伝統とか文化に惹かれる訳。

私は、沖縄宜野湾市で生まれ育ちました。
幼少期は、おばーのお家で遊んでいることが多く、
おばーの家には、サトウキビ畑がありました。
ちょうど、今頃、2〜4月の収穫期になると
家族、親戚、仕事がある人も無い人も、みんな畑に集まったのでした。
私は、お茶を運んだり、お菓子を運んだりする手伝いしかできなかったのですが
サトウキビの綿毛を集めて、ベットをつくって飛び跳ねてみたり
遊びに来た友達に、サトウキビをかじらせてみたり…
一日中いても飽きる事が無く、とてもとても大好きな場所でした。
でも、おじーが亡くなり、手伝える家族がいなくなり
今は、その畑はコンクリートで埋められ、駐車場になっています。
ありのままの自然がどんどんなくなっていくのを
目の当たりにしました。
とても寂しく悲しく思いました。
思い出の場所がなくなってく
心の拠りどころ、帰る場所がなくなってく
今を生きることに精一杯で、大事なものを無くしていっているような…
時代が進めば進むだけ、とにかくお金になることが優先されて、
失ってはいけないことを、見落としてしまってるような
そんな気がして…
まだ、うまく言葉がみつからないです。




上の写真は、24歳ぐらいの頃
東京から帰って来た時に撮った写真です。
その土地に根付いて、自然と人とが生きてる感じに
出会うたび、私の心がジンジンと熱くなります。
お金があってもなくても、続いていられること
続けている人たちに、共鳴します。
「ここで生まれ育った」という誇りを育んでくれるもの
人の生命力を咲かせてくれるもの
それがあれば、きっとどんなことがあっても
どんなところに行っても、生きていこうと思える
そういう物や͡事が伝統というのではないかな
大事にしていきたいですね。